摂食・嚥下障害の取組と胃瘻
摂食・嚥下にお困りの方
田無病院と日本歯科大学口腔リハビリテーションクリニックの協力体制
「最期まで口から食べるプロジェクト」
入院患者さまの嚥下内視鏡検査を日本歯科大学口腔リハビリテーションクリニックの協力を得て行っております。リハビリテーション科の言語聴覚士による嚥下訓練、管理栄養士による嚥下調整食など「最期まで口から食べる」に挑戦しております。
それに加えて、外科の2名の医師が、PDN/VEセミナー受講の資格を持ち嚥下内視鏡検査を行います。
胃瘻(いろう)を知る
胃瘻は内視鏡で比較的簡単に作ることができます。それを内視鏡的胃瘻造設術といいます。内視鏡を使って「おなかに小さな口」を作るのです。口から食事のとれない方や食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい方に、直接胃に栄養を入れる栄養投与の方法です。
胃瘻は、長期栄養管理法で、鼻からのチューブなどに比べ、患者さまの苦痛や介護者の負担が少なく、喉などにチューブがないため、口から食べるリハビリや言語訓練が行いやすいというメリットがあります。
胃瘻のビデオレクチャー
http://www.peg.or.jp/lecture/peg/index.html#step2
丸山院長の栄養剤に関するビデオレクチャー
http://www.peg.or.jp/lecture/enteral_nutrition/movie/01.html
http://www.peg.or.jp/lecture/enteral_nutrition/02-v.html
胃瘻はおなかに開けた小さな口です
胃瘻に使うチューブはいろいろあります
田無病院の胃瘻
胃瘻にしますか?考えてみましょう。
「人工的に水分や栄養を補給するか否か?」
食事がとれなくなったとき、胃瘻にするかどうか迷います。
「人工的に水分や栄養を補給するか否か」の問題です。
・しっかり栄養を補い、長く生きていてもらいたいと考えるか
・十分に生きたのだから、もうこれ以上延命は必要ないと考えるか
どちらかです。
生きていてもらいたいと考えるならば、胃瘻を作りそこから栄養を補給するのが一番よい方法です。十分生きたと考えるならば、口から細々食べられる分だけで最期は唇をぬらす程度で安らかに死を迎えるのです。点滴や鼻からのチューブの補給は患者さまにとって、煩わしく体にもよくありません。点滴や鼻からのチューブはしないのが原則です。
迷った時は、ぜひ、田無病院外科、消化器科にご相談ください。
胃瘻の参考サイト:PEGドクターズネットワーク
http://www.peg.or.jp/index.html
丸山院長の胃瘻適応ビデオレクチャー
https://www.youtube.com/watch?v=Q6MA2eIoId8